未経験・若手ITエンジニアにとってのユーザ業務知識の重要性
未経験・若手がIT業界に就職やIT職種で働くとき、よくITスキルを気にする方が多いとおもいます。
もちろんITスキルは必須で大事なことになりますが、それらは結構後からついてくるものだったり、他で色々な情報がでていたりするので、それ以外に自分が考える重要な点であるユーザ業務知識について紹介します。
ユーザと仕事をすすめるということ
IT業界の仕事は様々あり、立場も色々になります。
そのなかでゴリッゴリの開発でひたすらプログラミングに特化しています、というケースなどもあるかもしれませんが、たいていの仕事では何らかの形でユーザとの関わりが発生します。
「なんだよー、ひとと関わりたくないからITの仕事を選ぶのになー。」
といった方にはざんねんな話かもしれませんが、実際のところそうした仕事はほぼむずかしいと思います。
ITが関わるのは主にシステムですが、そのシステムを使うのはユーザになりますので当然といえば当然ですね。
そしてユーザと関わるということはユーザとのコミュニケーションが発生しますがここが意外とむずかしいというケースがあるのではないでしょうか。
自分もこれまで提案やヘルプデスクなど行ってきましたが、ユーザとの話の際に業務の全体像がみえなかったり、キーワードが分からなかったりで苦労することがありました。
ユーザ業務知識の重要性
これを解決するにはユーザ側の業務知識を知るということが大事になってきます。
ただしユーザ側が懇切丁寧にIT側に業務を説明してくれるケースはあまりなく、またそうした場面をつくってしまうと立場上で下にみられてしまうことにもなりかねません。
そのためおすすめはユーザの関わる業務知識についてざっくり浅くでよいので理解しておくということです。
事前にこれをしておくだけで、
- ユーザとのコミュニケーションが円滑になる
- ITとユーザとの橋渡しができる
ということにつながります。
ちなみに業務知識を知るとはいっても、業務の詳細や独自業務を知ることではありません。
古い会社の独自業務ルールなんかは全く知る必要のないものだとおもいますが、必要なのは会計、販売、労務、マーケティングなどのごく一般的とされ、法定部分などが絡むような知識の部分です。
基本的に独自性の高い部分については必要に応じてユーザから吸い上げすればよいので、上記のような部分を各方面のWebや書籍などいくらでもあるもの使ってざっくり得ておくのをすすめます。
ユーザ業務知識を知ることの影響
自身が関わる分野でのユーザ側の業務知識を得ておくと、ユーザとのコミュニケーションがだいぶ円滑化されます。
自分は特にベンダ立場でのシステム提案や、社内SE立場での業務改善などの話をするときにそれを感じました。
結構IT側の方でもシステム方面はめっぽう強くてもユーザ側との分断がすごくて、上記のような業務に苦労しているケースがたまにありますが、そうしたケースの解決手段のひとつにもなるではないかと思います。
またユーザの業務知識を知ることで、自身のかかわる仕事の範囲が広げたり、就職・転職したりするときの仕事のしやすさにもつながります。
自分なんかは会計販売系の業務にたずさわったこともあり業務知識をざっくり知っておこうと思ったことがありますが、そうした業務知識があると別の会社やITツールが変わってもその分野ではそれほど苦労なく入っていけます。
未経験・若手ITエンジニアにとってのユーザ業務知識の重要性まとめ
未経験・若手ITエンジニアにとってのユーザ業務知識の重要性についてのまとめです。
- ITの仕事の多くは何らかの形でユーザとの関わりが発生する
- ユーザとのコミュニケーションがむずかしいケースのおすすめは、ユーザの業務知識をざっくり浅く理解すること
- ユーザ業務知識により、コミュニケーション円滑化&ITとユーザの橋渡しにつながる
- ユーザ業務知識として必要なのは一般的な知識分野をざっくり
ちなみにユーザ業務知識を知るための方法はいろいろとあると思います。
ひとに聞く、Webで調べる、書籍を読む、スクールに入るなどなど。
無料でももちろんWeb情報を調べるなどで可能なので、まずは未経験のうちなどはざっくり調べるだけでもよいかと。
自分の場合は必要性にかられたこともあり、書籍を利用しましたが費用対効果、工数時間の効率からいくとこれが一番よいかもしれません。
図書や購入でいくつか利用しましたらおすすめのものを紹介しておきます。