リモートワーク下の生産性から考える働き方の自由度と選択
このところ会社や周囲でもリモートワーク導入から一定期間が経過し、働き方の変化についての調査などのデータが出てくることが増えています。
そのなかで企業側も社員側も重要視する項目としてよくあげられているのがリモートワーク環境における生産性についてです。
このところいろいろなところで調査結果などもあげられていたり、身近でも行われていたりして、少し中身について考える機会がありました。
リモートワークの調査結果と意見
リモートワークの生産性、調査などで調べるといろいろなデータがでてきますが、ものによって中身は様々です。
大体は生産性の向上から変わらないといった意見が半分から8割くらいといった結果が多いようにみえます。
個人的に身近でも同じようなヒアリング結果を見る機会がありましたが、だいたい肯定的な意見が6,7割程度といったものでした。
肯定的以外の意見の中には生産性の確保はむずかしいが慣れていく必要あるといった中立的な意見もあれば、生産性の維持、発揮がむずかしといった否定的な意見もありました。
とくに身近な否定的な意見には顔がみえないことによるマネジメントのしにくさ、対面コミュニケーションや協働機会が減り新しいことの生まれにくさなどが多くありました。
生産性ある働き方の自由度と選択
こうした意見からわかるのはどちらの働き方がよいかという話ではなく、生産性を発揮する働き方は人それぞれということです。
またひとが同じでも時と場合でも状況は変わるとおもいます。
現在のコロナ禍ではリモートワークが原則となるのは当然です。
ですがコロナが落ち着いたあとでリモートワークを続けるかというときに、では従来の出社勤務とリモートワークどちらが生産性が高いか、どちらにすべきかという話になります。
そのときはこうした調査結果からどちらがよいかという判断ではなく、どちらの意見も尊重した働き方に落ち着いてほしいと感じます。
そもそも仕事やひとは共通ではないのに同じ働き方をすることで生産性が統一して向上することはありません。
それぞれの業務や思考にあわせてリモートワークでも、出社勤務でも選択できる働き方が最も生産性を高くできる働き方だとおもいます。
とはいえこのあたりはみな考えることは同じですが、実際に企業で実現するには就業規則や勤務の解釈、ルール化などでいろいろとむずかしいことでもあるとおもいます。
しかしこのあたりに実験的にでも取り組んでくれる企業がでてくるとおもいますし、コロナ以前からそうした働き方を導入する企業も少しですがあるようです。
わりと大企業から全面リモートワーク導入などの動きはありますので、それに加えて画一的なリモートワークへの移行ではなく、個人による働き方の選択を導入する動きが生まれないかと期待しています。
自分も含めて、個人としても従来は出社勤務が大多数となっていたなかで、一部のひとを除いてはそうした働き方を企業選択の一部として考えるひとは少なめだった印象です。
しかし今後は就職や仕事選びの際に自身が生産性を発揮するためにどんな働き方が可能かという視点も重要なファクターになってくるとおもいます。
個人的にはコロナが落ち着き、時期をみて転職を考えるときに、こうした働き方の選択も踏まえて企業を選択できるようになっているとうれしいなと理想を考えています。